Z世代の代表 作品紹介

一号とRYANAがZ世代ならではの視点でさまざまな作品を紹介します。

☆☆☆ゲルハルト・リヒター展!に行ってみたよ☆☆☆

 

地下鉄で行くのがめんどうくさいので御茶ノ水駅から徒歩15分ちょっとくらい?

 

 

なんか皇居が見えてまいりました!



そして東京国立近代美術館。訪れるのは初めてです♪

 

ゲルハルト・リヒター展!

 

 

ゲルハルト・リヒター展!!

 



とまあこんな風に大興奮というわけでもなかったわけですよ本当は。

実はわたし、あんまりリヒターについて知りませんでした。

友人に言われて、「現代美術もまあ嫌いじゃないな」という軽い気持ちでいってきました。

ということでリヒター初心者がほぼ初見でどんなことを思ったのかを綴っていきましょう。

 

見る前、わたしは大きな勘違いをしていました。

 

駅のポスターとかでリヒター展をやっていることは知っていて、なんか抽象画を書く人って言うくらいのイメージがわたしにはあったのです。

そして友人にこんなことを言いました。

「リヒターってあれだよね。『エクス・マキナ』に出てくる。なんかぐちゃぐちゃした謎の絵を描く人。」


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「?」という顔をされましたが、きっと映画を知らなかっただけなのでしょう。まあ一応調べてみよう。

 


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これ、リヒターじゃない?

わたしがリヒターだと思っていたのはポロックでした。でも似すぎじゃないですかこれ?

渋谷で100人に聞いたらきっとほとんどの人はおんなじ人が書いたって思いますよ。

 

(リヒター・ポロッククイズとかやってみたい・・・)

 

とまあそんな勘違いをしながら、とりあえず入場。


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(写真上げていいかよくわからないので、この動画載せときます。)

 

入ってみると、まずわけのわからない抽象画がわたしを迎えてくれます。

 

「周りの人たちはむつかしい顔をしてみているけれど、何人がポロックと見分けることができるんだろう?」なんてこと思いながら進んでいくと、あの有名な『8枚のガラス』が・・・

 

正直なことを言うとわたしはここで笑ってしまいます。

わけわからんすぎる!!

他にも鏡だとか、ガラスだとかいろいろ壁にかかっているけど、意味不明すぎる!!

最高に楽しい!!!


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わたしはこういう意味不明空間大好きなんです。意味が不明というか、ほんとにあるのかもよくわからない。それをみんな意味ありげに見つめてるなんて最高の状況じゃないですか?

 

とまああまりの重厚な内容にめまいがしそうなほどの衝撃を受けた後、肖像画のところを見てみます。

 


意味不明という感想から、すこしとっかかりが見えてきた気がします。

なるほど、写真のぼかしを絵画に取り入れるのか。

「写真」というのはリヒターを見るうえで結構重要かもしれないということにここで気が付きました。

 

続いてカラーチャート。

 


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デカイ。

絵の具の見本帖から着想を得たらしい。だんだんのりがわかってきたぞ。

リヒターって絵画というよりも、空間の人なのかもしれない。だから近くでじっと見るよりも、空間そのものの雰囲気を感じなくては。

 

そして次に見たのがきっと今回の主役。

『ビルケナウ』

あのアウシュビッツをテーマにした作品で、黒く陰鬱な雰囲気が空間に立ち込めている。

作品の成立としては、アウシュビッツで隠し撮りされた写真の上から、絵の具を塗ったものらしい。

素直に感動する。

 

これはすごい。

 

難しい理論でいろいろとまくし立てようと思えばできる。

ベンヤミンだとかの写真論でも掲げて、この作品の持つアウラについて論じるのもたしかに面白そうではあるけれど、とりあえずは印象を語りたい。

 

(『複製技術時代の芸術作品』『写真小史』は読んでみよう。これに載ってる。メディア論としてしっかりした吟味したいのなら、『ドイツ悲劇の根源』だとか『言語一般および人間の言語について』とかも読もう。)

 

アウシュビッツの写真から溢れ出る黒い絵の具。エモーショナルと言うよりも、無に近づく印象であって、人間がモノとして精神を失っていくということを感じ取ることができる。

3枚×2の黒い抽象画と垂直に、黒い鏡が設置されていて、コの字になったこの空間に、どす黒い閉塞感が演出されている。

 

この『ビルケナウ』は一見の価値ありです。これだけのためにも行ってみてください。


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(展示の仕方全然違う・・・おそらく配置にもいろいろ意味があるのでしょう。)

 

それから『ストリップ』という横長の作品。


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デジタルプリントらしいです。

目がちかちかしますね。結構大きいので見応えがあります。

 

「オイル・オン・フォト」

写真の上に絵の具を塗っている。

絵画と写真の融合ということなのかな?

大量生産できる写真に絵の具を塗ることで一回性を演出しているのか。

それとも写真のもつ客観性に自らの精神を融合させているのか。

 

なんにせよどういう風に作成したのか気になりました。


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そして最後に出迎えてくれたドローイング。

 

結構最近の作品とのことですが、これはほんとに意味が分かりませんでした。

わたしには寝落ちする瞬間に書かれたノートとの違いがわかりません。きっとなにか理論があるのでしょうけど・・・

でもリヒターってもう90歳なのにいまだに活動し続けているのすごいですね。作風も常に変わり続けていますし。

こういうところからも彼が偉大な芸術家だということは確かに感じることができます。

 

 

ということでゲルハルト・リヒター展でした。

 

ちなみにチケットで常設展も見られたので、そっちも見ました。

 

日本の西洋画についてはあんま知らないのですが、高村光太郎の作品やクレーが見られたので満足です。

クレーはほんとに好きだな

 

久しぶりの美術館超楽しかった!

 

機会があれば他の企画展も見に行こうかな。

ということでまたお会いしましょう!


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それでは~