『バズ・ライトイヤー』見てきました。
ピクサーの最新作。
しかも『トイ・ストーリー』のスピンオフ!
これは見に行くしかないということで劇場へ。
結論としては面白かったのでネタバレなしで紹介しちゃいます。
劇場で見るべきすごいところ。
ピクサーやディズニーのアニメーション作品を劇場で見に行ったのは結構久しぶりだったんですよ。
TVではちょこちょこ見ていたんですけど、やっぱりディズニーのアニメって言うと子供向けな気がしてあんまり見に行ってなかった。
だから知らなかったんです。
3Dアニメがあんなに進歩してるってことを。
まず最初のシンデレラ城の映像で驚きましたもん。
ほんとにすごかった。
そしてディズニーのロゴのDを始めて認識しました。こうなってたのか!!
『カールじいさん』や『ウォーリー』の時もすごかったですが全然違います。
もはや実写なんじゃないの?ってくらい映像がすごいです。
宇宙だとか、謎の惑星だとかの背景美術は本当に素晴らしかった。宇宙の奥行だとか、そこに浮かぶ宇宙船だとかの迫力は圧巻。
これは大画面で見るしかない!
そして出てくるロボットとか宇宙船とか怪物のデザインや動かし方はさすがピクサー。アニメーションでしかできないタイミングでガチャガチャとロボットが暴れまわります。
ロボットが持ってるワープ装置みたいなのも面白いかったですね。
効果音やBGMもやっぱり一級品で映画へグッと没入させられます。
SF作品特有のああいう空間が歪む音すきなんですよね・・・
他人をあんまり信頼しないバズの成長話
この映画、バズの成長物語です。
スペースレンジャーであるバズは冒頭で人を信頼しないあまり大失敗しちゃいます。
そしてそれを償うために彼は努力を続けます。
だけど作中のあるギミックのせいでどんどん他の人と気持ちが離れていってしまうんですね。そこの描写はとっても切ないです。
ここは『カールじいさん』の冒頭に通じるところがありますよね。
あそこが好きならぜひ見てみましょう。
そしてこの映画、すごくテンポがいいです。次から次へと障害が現れ、解決してもすぐ次。休んでいる暇はありません。思ったよりも複雑な設定の中次々と押し寄せる情報の海はまさに圧巻。
また『2001年』や『エイリアン』、『スターウォーズ』などのパロディもあるのでSF映画ファンも楽しめるのではないでしょうか。特殊相対性理論とかも用いていて、想像よりシリアスなSF作品ですよ~
(なぜこれを選んだのだろう?わたしは1-3が好き)
キャラクター
キャラクターはみんな個性豊かですが、やっぱりネコ型ロボットのソックスでしょう。
かわいいしユーモアもあって、そして優秀。
トコトコと歩いている姿をみたらソックスのぬいぐるみが欲しくなります。
でもここ一番不可解なんですよね。
なんでアンディーの家にはソックスのおもちゃがないんだ!
こんな感じです。
最近だったら『トップ・ガン』とかが好きだったら類似点も多くて楽しめる映画だと思います。
もちろん『トイ・ストーリー』好きな人も。
でもこの映画ちょっと子どもには難しい描写が多いです。
実際映画館で子どもが「分かんなかった。」ってお母さんに言ってるのを見ました。
たしかに設定はディズニーアニメとしては複雑だし、主人公のバズは大人で子どもが感情移入するにはすこし難しいかもしれません。
それにそうした大人が主人公の作品でも子どものキャラクターを出すのが割とお約束だったりするのですが、本作はそれもありません。
そのためにわたしは『トイ・ストーリー』と一緒に育ってきた人向け、つまりわたしたちZ世代向けな気がしています。
わたしも小さいころはバズとウッディのおもちゃを買ってもらって、ウッディの靴の裏に親に頼んで名前を書いてもらっていました。
そして『トイ・ストーリー3』はおもちゃから卒業する年齢向けのお話。
あれから10年以上たってZ世代ももう大人。
おもちゃの話で真にワクワクすることは難しいです。
だけど大人だからと言ってフィクションを見ないわけではないのです。
フル3Dネイティブ第一世代なわたしたちにピクサーが最初の技術で届けてくれたかっこいいバズ。
もちろん『トイ・ストーリー』とは何もかもが違うけれど、これからもピクサーについていこうとわたしは思いました。
一号の初レビュー(終)