Z世代の代表 作品紹介

一号とRYANAがZ世代ならではの視点でさまざまな作品を紹介します。

☆☆☆トム・クルーズの闇?カルト宗教と呼ばれる「サイエントロジー」についてのドキュメンタリーを見てみたよ。☆☆☆

こんにちは。一号です。

今回はわたしの担当二回目ですね。

 

ところで皆さん『トップ・ガン マーヴェリック』見ました?

日本で超大ヒットを更新中の『マーヴェリック』は、世界的にも大ヒット中です。

アメリカではあの『タイタニック』を超えてすでに歴代でも12位。この調子で行けば歴代10位以内は堅いと言われるほどの超大ヒットを飛ばしているそうです。

 

gzdaihyoryana.hatenablog.com

(RYANAがこんな記事を書いているので見た人も見てない人も気が向いたら読んでみてください。)

 

たしかに『トップ・ガン』に出てくるトムはとってもかっこいいし、60歳に見えないくらい若々しくて、老若男女誰もが憧れるまさに大スターそのものと言っても言い過ぎじゃないほど。

(バイク乗ってるところも、走ってるところも本当にかっこいい。無意味に脱ぐところもセクシーでいいですよね。)


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わたしもそんなトムが大好きですが、だけど光あるところに闇があるのも事実。

もちろんトム・クルーズにだって闇はあります。

 

そこで今回は、トム・クルーズが公に信者であると公言している新興宗教サイエントロジーについてのドキュメンタリーについて紹介したいと思います。

(今回はあくまでドキュメンタリーの紹介並びに関連する映画紹介です。こういった問題は不確かな情報を見極めるのが非常に困難なので、ドキュメンタリーと映画の紹介だけをします。)

 

米国では長年大きな問題だったらしい「サイエントロジー」。

 

(いまアマプラで見れないんですよね・・・)

 

いくつかのドキュメンタリーがありますが、今回紹介するのはコレ。

 

 

『リア・レミニ ~私は元サイエントロジー信者~』

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このタイトルにもなっているリア・レミニという人物はアメリカのドラマ女優。

彼女は所謂二世信者で母親が再婚した際に入信し、女優として働きながらサイエントロジーの宣伝塔としての役目を果たしていました。

しかし35年目にして脱退。教団の悪行に気が付いた彼女は2013年から現在に至るまで反サイエントロジーの活動を行っています。

 

そしてこのドキュメンタリーは彼女が聞き手となり、今はすでに脱退した元サイエントロジストの体験談を聞いていくというもの。

そして元信者の証言から「サイエントロジー」という団体がいかに信者を引きとめ、金を巻き上げていったのかということが明らかになるのです。

 

そもそもサイエントロジーって?


サイエントロジーはSF作家のラファイエット・ロナルド・ハバードが設立した宗教です。彼によって書かれた『ダイアネティックス』という、精神についての本がいわば経典のような地位を占めているそうです。

サイエントロジストは彼らが修行のようなものを行うことで、自身を高め、そして世界をより良くするということを信じているといいます。

 

サイエントロジストはまずはハバートの著書をすべて買い、熟読します。

全巻なんと4千ドル!

そしてそれを改定版が出るために買い直すのですが、図書館に寄贈したり他の人に送ったりするために3冊以上買うそうです。

(オタクの買い方と似ているような・・・)

 

サイエントロジストが行う修行はブリッジと呼ばれ、それを会得するためのコースがあり、必修だとなんとたったの一単位650ドル!

 

レベルを上げるためにはお金をかけ続けなければならないそうで、何十万ドルというお金をかけて修行に励むそうです。

 

Eメーター

 

ここまではよくあるカルトのやり口ではあるのですが、サイエントロジーの独特なマインドコントロールの手段として「セク・チェック」というものがあります。

「Eメーター」という(WIKIとかの項目もあるよ。)噓発見器のようなものを握らされ、尋問のように質問を受け続ける。

そしてそのメーターのふれ幅で悪人度を測るというのです。

何度も同じ質問を聞かれたり、長丁場になるのでかなり精神的な負担が大きいそうです。

もちろんこれを受けるのにもお金がかかり、一時間たったの800ドルだそうです。

 

『ザ・マスター』

PTAによる映画作品。

サイエントロジーを元ネタにしたという本作ですが、サイエントロジーの内情を暴露するだとかではありません。

ホアキン・フェニックス演じるフレディという荒ぶる男を、ランカスター・ドットというハバートをモデルにした人物がいかに手懐けていくのかというのが本作の筋となっており、サイエントロジー風の尋問のシーンなどがあります。

ただ筋はちょっと分かりづらいです。

ホアキン・フェニックスの怪演を楽しむ映画と割り切ってみたほうがいいかも?

 

 

エイミーの例

サイエントロジーがどのような宗教か分かったところで、では具体的にどのような人が被害にあっているのかというところを見ていきましょう。

本ドキュメンタリーの一話に登場するエイミーという女性。

彼女が13の時に母親が入会し、彼女も14歳で入会したそうです。

そして16歳になると、高校をやめ、10億年の献身を誓う誓約書にサインし、幹部を育てるための組織「シー・オーグ」に入る。

「シー・オーグ」は全寮制であり、親が子に干渉する権利をすべて失い、外と世界と断絶したまま過ごすことになるのです。

そして彼女はセレブリティセンターに配属され、トム・クルーズなどの接待を対応したと言います。

そしてそこで見たのです、サイエントロジーのトップであるミスキャベッジが日々暴行を行っていることを。

そして反抗的になったエイミーはリハビリテーション・プロジェクト・フォース、つまりRPFに送られることになります。

RPFはいわば強制収容所のようなもので重労働が課され、反省を促すためのプロジェクトです。

エイミーはそこでも決して反省することなく、脱会を決心しますがそれには大きな障壁がありました。

第一に彼女は高校すら卒業していません。そして外での社会経験もなく30年ほどずっと教会内にいたことは外で生きていく上で大きな障害となります。

またサイエントロジーは脱会者を許しません。監視カメラを光らせ、敷地から逃げようとすれば追ってきます。また脱会者への脱法的な嫌がらせが行われることもあると言います。

そしてなんといってもサイエントロジーでは脱会者とコンタクトを取ることが許されません。つまり脱会することは彼女の家族や友人をすべて失うことになるのです。

エイミーの場合も母親との関係を一度断絶させなくてはいけませんでした。

人間関係を利用した巧妙で卑劣な手段。

本ドキュメンタリーでも家族の断絶という話は脱会者の中から必ず出てきていて、いまだに自分の子供や兄弟などと連絡を取ることができないと言っている人もいます。

 

 

サイエントロジーとセレブリティ

サイエントロジーにはセレブリティセンターというものがあり、ハリウッドなどにセレブリティを送り込む、もしくは取り込むことで自身の教団の宣伝塔として活動させます。

 

たとえばこのSF映画

 

『サタデーナイトフィーバー』『パルプ・フィクション』などのジョン・トラボルタが主演なのですが、これはハバートが原作のSF小説を映画化したものです。


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(ださい・・・)

 

そして前述の通りトム・クルーズサイエントロジーの信者です。

しかもそれは隠しているというわけではなく、インタビューなどでも度々発言しています。


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(7分くらい)

日本ではあまりなじみのない「サイエントロジー」ですが、やはり米国をはじめとした欧米諸国では批判の声が大きく、トム・クルーズサイエントロジーを公言するようになってから人気が落ちたとも言われています。

www.nhk.jp

(トムがサイエントロジストだとこれを見て知った。)

 

 

 

『トップ・ガン マーヴエリック』は確かに面白かったし、『ミッションインポッシブル』の新作も楽しみなわたしですが、やはりトム・クルーズについて一度本ブログに載せた以上、「サイエントロジー」についても話しておくのが筋かなと思ってこんな記事を書きました。

トム・クルーズという言葉につられて何も知らずに入っちゃうひとがいたらよくないので。

 

今回はこんな感じでおしまいです。

次はもっとたのしい映画かなにかを紹介したいな。

 

それではでは~