Z世代の代表 作品紹介

一号とRYANAがZ世代ならではの視点でさまざまな作品を紹介します。

『Z世代の代表RYANAが『うる星やつら』を語るということ』(0)

今週のお題「SFといえば」から『うる星やつら

 

(映画やアニメという枠でなくわたしが最も好きな作品)

 

インターネットで話題になったものなのだろう。ある漫画の台詞でこのようなものがある。

 

「「「なにが嫌いかより、何が好きかで自分を語れよ!!!」」」

(ちなみにこれはルフィじゃないらしい。しかし作者から『ワンピース』が好きだってことが伝わってくる。二重の意味で説得力のあるコマですね。)

 

 

私も基本的には自分の好きなことをこのブログ綴ることで、自分自身を語っているつもりなのだが、実は私の根本たる山脈についてあまり語ることができていない。

 

「好きを語る」というけれど、あまりに愛情が深すぎると扱うことも難しい。

私という人間を形作るまさに基礎そのものと言ってもいいのだろうが、あまりに膨大であるため切り口が見当たらない。

好き、まあ好き、普通に好き、どちらかというと好き程度であれば、簡単に言葉を連ね、愛の言葉をささやきながら皆さんにさらけ出すことも可能だ。

しかし好きそのものを語るのは非常に苦しいものであるということが、このテーマを扱おうということで私が気付かされた事実である。

私はこれから何度もこの作品について、好きを語ろうと思うのだが、それはもはや自らの心の奥底をさらけ出すことと同義だ。

そしてその覚悟を示すためにも、前書きとして私が『うる星やつら』をどのように語るのかという記事を残しておこうと思う。

これはこのブログの趣旨からは大きく外れる自分語りであり、ここで語られる情報はあまり有意義なものでないかもしれない。

しかし私はここでこうしたけじめをつけぬことには、その膨大な感情を整理し、切り刻んだ形で記事にするということがどうしても許せないのだ。

 

これから何回かに分けて『うる星やつら』という作品について語る。

ちなみに私は原作派でもアニメ派でもない。

そもそも『うる星やつら』は原作の中でも劇画的なタッチで、不幸な少年諸星あたるを中心とした少し不思議なオカルト小話をやっていた最初期と、『トラブルは舞い降りた」以降2年生に進級してからの「君待てども」「君去し後」などのラブコメ路線期など原作の中でもかなり色が異なる。

 

 

そしてアニメの中でも押井守をはじめとした個性豊かなクリエイターの手により、大きなアレンジが加えられているため、原作とは異なるうえに、押井期であってもドタバタ重視の初期とアバンギャルドな後期では色が大きく異なるし、やまざき以降においても、アニメ劇場版OVAでそれぞれ異なる輝きを見せている。

 

 

そして私はそうした一つの作品において非常に豊かな多様性を内包した『うる星やつら』の精神が好きなのだ。

 

私の精神そのものと言ってもいい『うる星やつら』。

 

もし気が向いたらこれから語る『うる星やつら』についての文章に目を通してみて欲しい。

 

 

『ツツイストが送る。筒井康隆! 初心者向け筒井康隆をご紹介します。』

筒井康隆という作家を知っているだろうか。

作家名を知らずとも作品名はおそらく聞いたことがあるのではないかと思う。

ドラマやアニメで有名な『時をかける少女』は筒井康隆のものであるし、今敏監督の遺作である『パプリカ』や幾度もドラマ化されている『七瀬シリーズ』、最近アニメ化された『富豪刑事』、Tiktokで話題になった『残像に口紅を』など有名作品を上げていけばキリがない。

 

 

 

 

(正直な気持ちを書きます。わたしはこのブログやTiktokみたいなもんで本を紹介して、そんな杜撰な紹介で、一冊でも本を読む人が増えたらうれしいと思いますね。Tiktokなどで起こるのは一時の嵐。でもそんな一時の嵐を起こしてくれる人がいなければ、冷え込んだ出版業界はべたなぎのままです。書評が書けない?書けない人も紹介したっていいじゃないですか。)

 

そんな有名作家である筒井康隆だが、最初に手を取る作品を間違えると、読むのをやめてしまうような事態が起こりえる。

 

 

というわけで今回は初心者向け作品を紹介する。

筒井康隆は幅広い。

きっと手に取ってみたいと思えるものがあるはずだ。

 

 

「ナンセンス?シュール?フランツカフカのような超短編集!」

私は筒井康隆の中でも最も優れた仕事は短編だと考えている。

皮肉たっぷりの奇怪でナンセンスな世界観はたまにミソジニーが混じっていることもあるが、それを差し引いても非常に魅惑的なものである。

そして最初に手に取るのにおすすめなのはこの一冊。

 

『笑うな』だ。

 

『笑うな』の中には30以上の短編が収録されているが一つ一つは短い。

いくら忙しい人であっても毎日三篇ずつくらいなら読むことができるだろう。

この超短編集の中でも特におすすめなのは『猫と真珠湾』というもの。

作家が小説の技法についてのコラムを書くことになるのだが、その書き出しや文体が決まらない。あらゆる文体や切り口でコラムを書きだすのだが、すぐに破り捨てていくというもの。

表題である『笑うな』も面白い。タイムマシンを作った男の話なのだが、彼らは直前の出来事を笑うためにそれを使う。ナンセンスなものが好きならばきっとはまる作品だろう。

 

続いてはまた超短編から。

 

『くたばれPTA』である。

 

こちらも文庫本に30篇ほど収録されているが、こちらの方が『笑うな』よりも過激かなという印象。おすすめは表題の『くたばれPTA』

こどもに人気のSF漫画家がPTAにバッシングされ、大悪人のレッテルを貼られるという内容である。

私がこれを読んで驚いたのはコレ永井豪が『ハレンチ学園』で大バッシングを受けるより前の作品だということだ。

(知らない人のために捕捉すると、『デビルマン』『マジンガーZ』『キューティーハニー』の永井豪先生は当時微妙だったジャンプで『ハレンチ学園』という元祖お色気作品を書いてPTAに大バッシングされた。ちなみに永井豪ファンクラブの一号会員は筒井康隆。)

 

(『ハレンチ学園』のラストは教師と大戦争を繰り広げる)

 

「大体30‐100Pくらい。短編中編をご紹介」

超短編はとりあえずこの二冊ということで。次は短編~中編くらいのものを紹介。

 

まずはこちら

 

『懲戒の部屋』

 

 

少しミソジニーが強い本作だが、そこに目をつむればナンセンスホラーとして非常に質が高い。

中でもおすすめなのは『走る取的』。

内容はその名の通り取的が走って追ってくるというもの。特に理由は語られないがその意味の分からない恐怖はやはり筒井康隆と言ったところだろう。

(『世にも奇妙な物語』でドラマ化されてます。)

 

『顔面崩壊』も一風変わったSFホラー。

シャラク星という星は気圧が低いので圧力鍋を扱うと破裂してしまうことがある。そしてその鍋から飛び出た豆が顔に食い込んで取れなくなり、蛆がわいてそして・・・という内容だ。

顔面が崩壊していく様が詳細に綴られて、読んでいるだけできっと背筋が凍る思いをするはずだろう。SFで現実とは遠い出来事であるはずなのだが、なぜかリアリティを感じてしまう。これが筒井節なのである。

 

また短編集であるならば。『パロディ編』もおすすめしたい。

 

 

日本沈没』のパロディである、『日本以外全部沈没』はあまりに有名なのでわざわざ紹介しなくてもいいと思うので、別のものを紹介しよう。

『モダン・シュニッツラー』という作品はウィーンの作家である、アルトゥール・シュニッツラーの『輪舞』のパロディ。

 

 

輪舞とは男女がペアを次々と変えていく踊りであるが(想像できない人はマイムマイムみたいなもんだと思えばいい。)、この作品内では一人一人男女が鎖のように肉体関係を持っていき、最後には一つの輪になる。

『輪舞』のほうでは、娼婦、兵隊、小間使い、若主人、若奥様、夫、可愛い少女、詩人、女優、伯爵という様々な身分立場の人が一つの輪舞をなしているわけだが、筒井はやはりSF作家。筒井バージョンでは、宇宙飛行士、ダッチロボット、農夫、鶏、生物学者、コンピューター、プログラマー、庖丁人、宇宙、宇宙船である。

戯曲形式だが、鶏はもちろん「コケコッコー」のようにしか鳴かないし、コンピューターもゴトゴト音を立て、コードを送ってくるだけである。

では宇宙と宇宙船の性行為は?

ぜひ読んで確かめて欲しい。

 

時をかける少女

 

 

まあ有名作品なのでこれも。

邪悪で腐った肉の臭いのするどす黒い作品ばかり書いてきた筒井康隆ではあるが、『時をかける少女』からはあまりそんな臭いはしない。

老若男女問わず誰でも読める作品であろう。

ただこれを他の筒井康隆に求めてはいけない。『時をかける少女』はかなりイレギュラーな作品であり、他の作品は基本的に邪気に溢れている。

ただこの作品が筒井史上一番売れているというのも事実。タイムリープものはやはり人気なのだろうか。(なら『笑うな』も爆売れしてもいいんじゃないかな?)

 

「長編!筒井康隆決定版!」

最後は長編のご紹介。

最初はこれ。

 

『旅のラゴス

 

 

まあこれも他の筒井の作品と比べるとあんまり筒井ぽくない。

ただ話の筋がきっちりとしていて、伏線回収も見事。

また世界観もSFとファンタジー世界を融合したような感じでワクワクさせるし、「壁抜け人間」のような筒井ポイ奇怪な設定も魅力的だ。

筒井ぽさと骨太な筋がしっかりと絡み合った本作。

筒井初心者にはいい入口になるだろう。

 

七瀬シリーズ

 

 

家族八景』『七瀬ふたたび』『エディプスの恋人』の三部作。

この順番なので間違えないように。

(というのもわたしはドラマ『七瀬ふたたび』のせいで、『七瀬ふたたび』だけで完結するものだと思い込んでいたんですよ。)

 

テレパスを持つ女性七瀬を主人公としたESP物のシリーズなのだが、三部作でずいぶん色が違う。

最初の『家族百景』は『家政婦はみた』みたいなお話。テレパスの七瀬が各家庭のお手伝いとして働く。

『七瀬ふたたび』はお手伝いものではなく、他のテレパスや予知能力者などほかのESPに出会う。最後衝撃の展開で幕を閉じるので「え?ここから続くの?ってなる。」

最後の『エディプスの恋人』はまたまた切り口が異なる。

あんまり紹介するとネタバレになってしまうが、宇宙全体の創造神のようなものが出てきたりする。

また七瀬シリーズは文章表現が面白い。

特にエディプスでは文章において遊び心満載な仕掛けが数多く存在する。

例を挙げておこう。

「茶の間が七瀬への悪意でいっぱいになった。(自分だけが清潔だという優越感を持っていやがる)(ヌード写真だけは、そのまま置いときやがった)(いや味だ)〈中略〉やがてその悪意は反動的に、不潔な自分、そして自分をもこんなに不潔にした、より不潔な自分の家族へと向けられ始めた。(おふくろがずぼらだからいけないんだ)(おやじがおふくろを甘やかしすぎたんだ)」[1]

 

 

ビアンカオーバースタディ

 

 

筒井康隆ライトノベルを執筆したということで当時衝撃を与えたという本作だが、内容はいつもの筒井である。

超絶美少女(いとうのいぢ絵)が精液を研究するという内容の本作。挿絵も文体もたしかにライトノベルぽいのだが、こんな皮肉な内容のライトノベルがあってたまるかという感想を持った。

ただ筒井康隆ほどの巨匠がライトノベルの文体、文法を用いて執筆するということにはやはり大きないみがあるだろう。

筒井康隆がオタクになにを見たのか。

アニメなどの二次元美少女にはまるオタク。そんな人たちへの強烈な皮肉が込められている。

 

 

 

初心者向けというとこの辺になるだろうか。

もちろん筒井康隆読んだことありません、本すら読みませんというひとであっても、いきなり『文学部唯野教授』や『虚人たち』を手にとってもいいだろう。

 

エイズの扱いに問題ありだが、文学理論を学ぶ足がかりにはなる。)

(まあこれもよみやすい。ミステリー好きならどうぞ。)

 

ただとっつきやすさというものはやっぱりあるのでとりあえずこんな感じで。

きっと私の選んだ筒井康隆という記事もいつか書くはず。

そしたら『虚人たち』だとか、『読者罵倒』だとかについて書こうと思う。

 

 

それでは。

 

[1] 筒井康隆(昭和55年)『家族百景』 新潮社

☆☆☆トム・クルーズの闇?カルト宗教と呼ばれる「サイエントロジー」についてのドキュメンタリーを見てみたよ。☆☆☆

こんにちは。一号です。

今回はわたしの担当二回目ですね。

 

ところで皆さん『トップ・ガン マーヴェリック』見ました?

日本で超大ヒットを更新中の『マーヴェリック』は、世界的にも大ヒット中です。

アメリカではあの『タイタニック』を超えてすでに歴代でも12位。この調子で行けば歴代10位以内は堅いと言われるほどの超大ヒットを飛ばしているそうです。

 

gzdaihyoryana.hatenablog.com

(RYANAがこんな記事を書いているので見た人も見てない人も気が向いたら読んでみてください。)

 

たしかに『トップ・ガン』に出てくるトムはとってもかっこいいし、60歳に見えないくらい若々しくて、老若男女誰もが憧れるまさに大スターそのものと言っても言い過ぎじゃないほど。

(バイク乗ってるところも、走ってるところも本当にかっこいい。無意味に脱ぐところもセクシーでいいですよね。)


www.youtube.com

わたしもそんなトムが大好きですが、だけど光あるところに闇があるのも事実。

もちろんトム・クルーズにだって闇はあります。

 

そこで今回は、トム・クルーズが公に信者であると公言している新興宗教サイエントロジーについてのドキュメンタリーについて紹介したいと思います。

(今回はあくまでドキュメンタリーの紹介並びに関連する映画紹介です。こういった問題は不確かな情報を見極めるのが非常に困難なので、ドキュメンタリーと映画の紹介だけをします。)

 

米国では長年大きな問題だったらしい「サイエントロジー」。

 

(いまアマプラで見れないんですよね・・・)

 

いくつかのドキュメンタリーがありますが、今回紹介するのはコレ。

 

 

『リア・レミニ ~私は元サイエントロジー信者~』

www.amazon.co.jp

このタイトルにもなっているリア・レミニという人物はアメリカのドラマ女優。

彼女は所謂二世信者で母親が再婚した際に入信し、女優として働きながらサイエントロジーの宣伝塔としての役目を果たしていました。

しかし35年目にして脱退。教団の悪行に気が付いた彼女は2013年から現在に至るまで反サイエントロジーの活動を行っています。

 

そしてこのドキュメンタリーは彼女が聞き手となり、今はすでに脱退した元サイエントロジストの体験談を聞いていくというもの。

そして元信者の証言から「サイエントロジー」という団体がいかに信者を引きとめ、金を巻き上げていったのかということが明らかになるのです。

 

そもそもサイエントロジーって?


サイエントロジーはSF作家のラファイエット・ロナルド・ハバードが設立した宗教です。彼によって書かれた『ダイアネティックス』という、精神についての本がいわば経典のような地位を占めているそうです。

サイエントロジストは彼らが修行のようなものを行うことで、自身を高め、そして世界をより良くするということを信じているといいます。

 

サイエントロジストはまずはハバートの著書をすべて買い、熟読します。

全巻なんと4千ドル!

そしてそれを改定版が出るために買い直すのですが、図書館に寄贈したり他の人に送ったりするために3冊以上買うそうです。

(オタクの買い方と似ているような・・・)

 

サイエントロジストが行う修行はブリッジと呼ばれ、それを会得するためのコースがあり、必修だとなんとたったの一単位650ドル!

 

レベルを上げるためにはお金をかけ続けなければならないそうで、何十万ドルというお金をかけて修行に励むそうです。

 

Eメーター

 

ここまではよくあるカルトのやり口ではあるのですが、サイエントロジーの独特なマインドコントロールの手段として「セク・チェック」というものがあります。

「Eメーター」という(WIKIとかの項目もあるよ。)噓発見器のようなものを握らされ、尋問のように質問を受け続ける。

そしてそのメーターのふれ幅で悪人度を測るというのです。

何度も同じ質問を聞かれたり、長丁場になるのでかなり精神的な負担が大きいそうです。

もちろんこれを受けるのにもお金がかかり、一時間たったの800ドルだそうです。

 

『ザ・マスター』

PTAによる映画作品。

サイエントロジーを元ネタにしたという本作ですが、サイエントロジーの内情を暴露するだとかではありません。

ホアキン・フェニックス演じるフレディという荒ぶる男を、ランカスター・ドットというハバートをモデルにした人物がいかに手懐けていくのかというのが本作の筋となっており、サイエントロジー風の尋問のシーンなどがあります。

ただ筋はちょっと分かりづらいです。

ホアキン・フェニックスの怪演を楽しむ映画と割り切ってみたほうがいいかも?

 

 

エイミーの例

サイエントロジーがどのような宗教か分かったところで、では具体的にどのような人が被害にあっているのかというところを見ていきましょう。

本ドキュメンタリーの一話に登場するエイミーという女性。

彼女が13の時に母親が入会し、彼女も14歳で入会したそうです。

そして16歳になると、高校をやめ、10億年の献身を誓う誓約書にサインし、幹部を育てるための組織「シー・オーグ」に入る。

「シー・オーグ」は全寮制であり、親が子に干渉する権利をすべて失い、外と世界と断絶したまま過ごすことになるのです。

そして彼女はセレブリティセンターに配属され、トム・クルーズなどの接待を対応したと言います。

そしてそこで見たのです、サイエントロジーのトップであるミスキャベッジが日々暴行を行っていることを。

そして反抗的になったエイミーはリハビリテーション・プロジェクト・フォース、つまりRPFに送られることになります。

RPFはいわば強制収容所のようなもので重労働が課され、反省を促すためのプロジェクトです。

エイミーはそこでも決して反省することなく、脱会を決心しますがそれには大きな障壁がありました。

第一に彼女は高校すら卒業していません。そして外での社会経験もなく30年ほどずっと教会内にいたことは外で生きていく上で大きな障害となります。

またサイエントロジーは脱会者を許しません。監視カメラを光らせ、敷地から逃げようとすれば追ってきます。また脱会者への脱法的な嫌がらせが行われることもあると言います。

そしてなんといってもサイエントロジーでは脱会者とコンタクトを取ることが許されません。つまり脱会することは彼女の家族や友人をすべて失うことになるのです。

エイミーの場合も母親との関係を一度断絶させなくてはいけませんでした。

人間関係を利用した巧妙で卑劣な手段。

本ドキュメンタリーでも家族の断絶という話は脱会者の中から必ず出てきていて、いまだに自分の子供や兄弟などと連絡を取ることができないと言っている人もいます。

 

 

サイエントロジーとセレブリティ

サイエントロジーにはセレブリティセンターというものがあり、ハリウッドなどにセレブリティを送り込む、もしくは取り込むことで自身の教団の宣伝塔として活動させます。

 

たとえばこのSF映画

 

『サタデーナイトフィーバー』『パルプ・フィクション』などのジョン・トラボルタが主演なのですが、これはハバートが原作のSF小説を映画化したものです。


www.youtube.com

(ださい・・・)

 

そして前述の通りトム・クルーズサイエントロジーの信者です。

しかもそれは隠しているというわけではなく、インタビューなどでも度々発言しています。


www.youtube.com

(7分くらい)

日本ではあまりなじみのない「サイエントロジー」ですが、やはり米国をはじめとした欧米諸国では批判の声が大きく、トム・クルーズサイエントロジーを公言するようになってから人気が落ちたとも言われています。

www.nhk.jp

(トムがサイエントロジストだとこれを見て知った。)

 

 

 

『トップ・ガン マーヴエリック』は確かに面白かったし、『ミッションインポッシブル』の新作も楽しみなわたしですが、やはりトム・クルーズについて一度本ブログに載せた以上、「サイエントロジー」についても話しておくのが筋かなと思ってこんな記事を書きました。

トム・クルーズという言葉につられて何も知らずに入っちゃうひとがいたらよくないので。

 

今回はこんな感じでおしまいです。

次はもっとたのしい映画かなにかを紹介したいな。

 

それではでは~

 

『緑髪という人気キャラクターの属性、なぜ緑髪ヒロインは時代を超えて愛されるのか。』

タイトルを見て違和感を持った人も多いかもしれない。

 

なぜか巷では緑髪は不人気という偏見が蔓延しているからだ。

 

確かにプリキュアでも緑色のキャラクターは比較的少ないし、戦隊物のように五色(赤青緑黄色ピンクなど)の場合に緑色というのは目立ちにくいのは事実だ。

 

 

 

しかしそれ以外のアニメや漫画、ゲームなどでは数多くの魅力的な緑髪のキャラクターが登場している。

 

そしてそれらを俯瞰してみると緑キャラがいかにポピュラーであるかわかるはずだ。

(実は赤や青などとは比較にならないほど人気がある緑キャラ。ここで緑色の人気キャラクターをおさらいして、正しい知識を身に着けましょう。)

 

 

というわけでキャラクター紹介

 

最初に紹介するキャラクターはアニメ『うる星やつら』の看板ともいえるこのキャラ。

 

ラムちゃんだ。

 

もちろん皆さんご存じのキャラクターだろうが、実はラムちゃんは原作では緑髪ではない。

 

高橋留美子の書き下ろしイラスト(多分))

 

(緑で書かれることもある。)

 

(最近のラムちゃん。緑を主体としているが、基本的には七色)

 

原作においては七色にキラキラと光る髪という設定であったが、当時アニメ化する時にそんな髪色にするのは難しかったのか緑髪になった。

(ランちゃんなんかアニメ化でピンク髪に・・・原作だと黒塗りなのに)

しかし緑髪のイメージがやっぱり強いのでグッズなんかでも基本的には緑髪で展開されている。

 

高橋留美子は新潟出身なのにタイガースファン)

 

ラムちゃんというキャラクターほどセンセーショナルなキャラクターはいないだろう。

トラ柄のビキニに語尾に「ちゃ」をつける特徴的な口調。

80年代初頭は女性向けが中心だったコミケだが、『うる星やつら』は最初期に人気のあった男性向けコンテンツの一つだった。

 

 

コスプレ界隈の歴史もラムちゃん抜きに語ることはできないし、ラムちゃんのビジュアルが日本のオタク文化に与えた影響は図り知れない。

ラムちゃんというキャラクターは最もポピュラーなアニメのヒロインであるのは間違いないし、そんなラムちゃん一人でも緑髪は大人気属性だと断言できてしまうだろう。

 

(しかし謎多きキャラであるラムちゃんラムちゃんとは何かというのがアニメ『うる星やつら』の命題で、劇場版の2・3・4はすべてラムちゃんについての考察です。)

 

しかしこれだけでは終わらないのが緑髪属性である。

 

続いては90年代。

美少女ゲームからこのキャラクター。

 

『To Heart』からマルチである。

 

(オタマ持っているのがマルチ)

彼女のことは意外に知らない人が多いかもしれない。というか『To Heart』を知らない人もいるだろう。

というわけで『To Heart』から説明する。

90年代に大ブームを巻き起こした美少女ゲームだが、大まかな歴史をたどると、『同級生』のようなナンパゲーム、『ときめきメモリアル』のような育成ゲームという風に発

展していった。

しかし現在に至るまで最も普及したフォーマットは選択肢から分岐するノベルゲーム的なものであり、そしてその転換点とでもいえる作品が『To Heart』なのだ。

(ただ『To Heart』は思ったよりもゲーム性が高い。ヒロインととにかく会わなければならないのだが、どこにいついるかいちいち覚える必要があるし、攻略ヒロインだけでなくて、指定のヒロインの好感度が一定より低いとルートに入らなかったりする。)

 

(元々はWin95のゲームだが移植もある。)

 

そしてそんな偉大なゲーム『To Heart』だが、 ヒロインの中でも圧倒的な人気を誇っていたのがこのマルチである。

 

 

マルチ、正式名称HMX-12は家事を手伝うメイドロボットなのだが、いわゆるドジッ娘キャラである。すぐに転びそうになったり、「はわわっ」と言ってオーバーヒートしたりして家庭用ロボットとしてはポンコツだが、その愛らしさ、そして健気さが当時のオタクの心をわしづかみ、ゲーム的には後半部分にしか登場しないにも関わらず、90年代の美少女ゲームのキャラクターでも最も人気のキャラクターとなったのだ。

(「はわわ」に関しては、マルチが発祥とも言われているけれど、実は本編ではあまり言っていないらしい。同人にて広がったとのこと。詳しくは高橋龍也氏のTwitterへ)

 

 

そして彼女のメインストーリーはいわゆる「泣きゲー」と言われるジャンルのルーツの一つともいわれており、その後のオタク業界に多大な影響をもたらした。

またメイドロボットという属性に関してもその後多くのフォロワーを産み、マルチは90年代末から00年代前半にかけ(オタク文化では)最も重要なキャラともいえるかもしれない。

 

 

(ロボヒロインは当時人気のあった属性の一つ。『A・Iが止まらない』は「マンガ図書館Z」で読めるはず。)

 

(ちなみに今季アニメは葉鍵に加えて、丸戸、衣笠など有名ライターが数多くそろっていますね。)

 

そして続いては00年代。

00年代にはランカ・リーだとかCCだとか数多くの超大人気緑髪キャラが産まれたが、彼女たちを抑えて文句なしに最も人気なキャラクターはもちろん、

 

初音ミクである。

 

(青や白に近い緑だが、緑は緑なので)

 

正直彼女について、説明もいらないだろうがすこしだけ。

初音ミクヤマハの作ったボーカロイドであり、00年代後期から10年代前期にかけてはニコニコ動画を中心に、現在ではYouTubeを中心に楽曲が提供され続けている。

おそらくここ20年で生み出されたヒロインの中でも最も長い間多くの人に愛され続けているキャラクターである。数多くの企業とコラボレーションしたり、歌舞伎に出たり、なんなら今人気の邦楽ミュージシャンの多くが初音ミク出身だったりする。


www.youtube.com

もはやオタク文化という枠を超えて、日本のポップカルチャーの中心と言っても過言ではない初音ミク。そしてそんな彼女の髪は緑だ。

やはり緑という色は人を惹きつけるなにかがあるに違いないだろう。


www.youtube.com

(今季アニメ『邪神ちゃん』三期にも登場した。)

 

そして10年代から現在にかけて、なのだが残念ながら緑髪の超有名キャラクターはいない。

とはいえ10年代からの人気キャラクターの多くは、黒髪、金髪なので仕方ない。

流石に緑ほどの人気色であっても、黒髪や金髪には層の厚さでかなわないのだ。

 

(勝てない・・・)

しかし先述の初音ミクは現在に至るまで、最も人気のキャラクターで居続け、新規のファンも増え続けているのを見ると、人々が緑を求める気持ちに変化はないのだろう。

きっともうそろそろ大人気の緑髪キャラが登場するはずだ。

 


www.youtube.com

(人気だけど、緑髪ではないんだよね。)

 

なぜ緑は不人気なのか?

 

ラムちゃんにマルチに初音ミク

これだけのキャラクターが揃っていて、なぜ緑が不人気だと言われるのか。

 

これはおそらく色相環が関係しているのかもしれない。

 

zokeifile.musabi.ac.jp

 

戦隊物的な色彩を採用する場合、採用される色は大体赤、青、黄、緑、ピンク。

この配色はバランスが取れていて、配色としては正解ではあるが、緑という色を犠牲にするものなのだ。

 

まず重要なのは彩度。

彩度とは色の三原色赤、青、黄に近ければ近いほど高くなるのだが、その名の通り鮮やかに見えるという。

 

彩度 - さいど | 武蔵野美術大学 造形ファイル

 

そのため戦隊では赤、青、黄が最もくっきりとした印象を受けるのだ。

そしてピンクだが、彩度は低いが、明度が高い。

明度とは単純化して言えば白にいかに近いかということで、白>灰色>黒という順で明度が高くなる。

 

明度 - めいど | 武蔵野美術大学 造形ファイル

(メイドじゃないよ。)

 

そして赤と白を混ぜたピンクと言うものは明度が高いので、周りの環境次第では非常に目立つ。

 

そして極めつけに問題なのは、緑という色が主役になりがちな赤の反対色であるということだ。

反対色とは色相環の正反対に位置する色のことであり、この二つを組み合わせると彩度が上がって見える。緑色のマットに赤身を置くと際立つのと同じ理屈だ。

 

(緑のおかげて赤が際立っている。おいしそう)

 

そのため緑色と並ぶと赤は際立つのだが、残念ながら緑は脇役。みんなの視線は赤ばかりにいってしまうのだ。

 

ただそれは戦隊的なカラーを用いていた場合だけの話であって、それ以外の事例には関係がない。そして工夫によって戦隊的なカラーであっても緑で人気キャラクターになるヒロインもいる。

 


www.youtube.com

(ララるん。左から二番目。『スター☆トゥインクルプリキュア』で最も人気のキャラ。彼女の色は青よりの緑。そして明度が高いので背景が暗いと際立つ。またピンクの主人公を際立たせるほどの強烈なコントラストはないため、お互い程よく目立っている。)

 

終わりに

緑髪は不人気という偏見を少しは取り除くことができただろうか。

ちなみに言うと私は緑という色が特別好きなわけではない。

基本的には好きな色は紫であり、自身の身の回りのものを紫でそろえていたりする。

そして面接で「あなたを色に例えたら?」などと聞かれたらこう答えるだろう。

「黄色です。私は異なる相手と切磋琢磨し新しいものを作り上げることが得意です。(大嘘)そして黄色という色は、赤や青という個性の強い相手と混ざりあい、オレンジや緑といった新しい色を作りだすことができます。こうした意味で私は黄色だと思います。(吐き気)」

なんの話だ。

 

(わたしは配色や色彩に関して素人なので間違ったことを言っているかもしれないです。もし間違いがあれば遠慮なく指摘してください。)

 

まあともかく緑にあまりこだわりはないのだが、明らかに偏見が蔓延っているのでこんな記事を書いてみた。

 

(『ごちうさ』では千夜ちゃんが一番好き。でも千夜ちゃんって別に緑じゃないよね。)

 

また単純に色で判断したりするのが嫌いというのもある。

 

人は十人十色だが、キャラクターだってそうである。

陰気な赤がいてもいいし、熱血な青がいたっていい。なんなら黒が闇属性である必要だってない。

どんな色であっても認め合う世の中を目指して。

 

 

それでは。

 

 

『思想なき暗殺と表現というテロリズム 『タクシードライバー』から考える』

タクシードライバー』という映画がある。

 

私は最初この映画をリュック・ベッソンの『TAXi』シリーズのようなアクション映画だと思っていたが、全く異なるものだ。

監督はあのスコセッシ。

そして主演にロバート・デ・ニーロ

そして当時まだ13歳だったジョディ―・フォスターが娼婦を演じている。

 

そんな『タクシードライバー』のあらすじはこのようなものだ。

ベトナム戦争帰りであろう元海兵隊の主人公トラヴィス

彼には家族もなく、恋人もいない。失うもののない孤独な彼はタクシードライバーとして夜タクシーをNYに走らせる。

NYと言う町は娼婦から大統領候補まで様々な階層の人々が暮らし、タクシーを利用する。トラヴィスは政治にはあまり関心がないが、ある時選挙活動のボランティアをしている女性に一目惚れ、彼女に近づきデートに行くことに成功するが、彼がポルノ映画をデートコースに選んだため振られる。

そして彼女から縁を切られた彼はある大きな計画を思いつく。

そう大統領候補の暗殺だ。

戦争や社会格差そして孤独によって狂ってしまった男が、特に思想もなく大それた暗殺計画を立てる。

具体的にその候補や政党に不満があるわけではなく、社会全体への不満から起こるテロリズム

 

ラヴィスNYという町そのものを恨んでいる。

強盗は多発するし、金持ちと貧民が隣り合せでごちゃごちゃと暮らしている。そして12歳の女の子が、星占いを信じているような子供が男に騙されて身体を売っているような町。

 

そんな街への不満が、偶然大統領候補暗殺というベクトルに振れてしまったのである。

 

このように本作は荒唐無稽なテロリズムを描いた作品ではあるが、現代においても支持する声は絶えない。

 

この映画はアカデミー賞にノミネートされるなど高い評価を得た。

そしてエンパイア誌の史上最高の映画のキャラクターという投票企画において主人公のトラヴィス18位を記録している。

 

さらに言えば1981年のレーガン大統領の銃撃事件。

犯人のジョン・ヒンクリーはジョディ・フォスターの大ファンで、『タクシードライバー』に影響されてこの事件を起こしたと言われているほどだ。

レーガン大統領は弾丸を心臓がかすめるなど、重症を負った。何とか回復し一命をとりとめたものの、この事件の影響は計り知れないだろう。

 

 

ja.wikipedia.org

 

本作のトラヴィスは作中ではしがない男であった。しかし作外において、ある層からの大きな支持を集め英雄となってしまったのだ。

 

思想などないし、自身の頭の悪さを知っているし、何物にも成れない。

 

だが歴史に名を残したいという欲求だけは人一倍強い。

 

残された手段は一つだけだ。

 

物語の英雄のように、皆に尊敬される形で名声を得ることはできないが、ピカレスクとして、悪役として名を刻むことはできる。

 

(本作は『タクシードライバー』に影響されているという。)

 

皆があこがれ、民衆が後ろについていくような人は感情移入するには遠すぎる。かといって信者になって持てるものの後ろについていくのはプライドが許さない。

 

それならば皆に蔑まれ、恨まれ、詰られる側として、悪として名を残して死にたい。

そうした人にとってトラヴィスは、自分のように小物だが夢だけは馬鹿でかくて、そして手が届きそうな、そんな人物に映るのかもしれない。

 

押井守は本作そのものがテロリズムだと言っているが、それは間違った指摘ではないのだろう。

 

私も『タクシードライバー』という作品は危険であり、テロリズムそのものだと考えている。

(犯罪を誘発する作品ランキングでは『イニシャルD』よりは下だろうが。)

 

だがそうであっても『タクシードライバー』を規制するみたいな方向に話が進んでいくことには頑強に反対したい。それはただのきっかけであって根本的な解決にはならないからだ。

 

タクシードライバー』から学ぶことは大きい。本作では狂っているのはトラヴィスだけではないということが示されている。トラヴィスをこういう風にしてしまったのは、アメリカ社会の歪みであり、町そのものの矛盾なのだ。

 

 ベトナム戦争から英雄として帰還するはずだった米兵に待っていたのは、反戦ムードと世間からの冷たい反応だったという。

アメリカと言う国家に依拠した幻想が崩れ去り、アイデンティティが崩壊した兵士たち。

職もなく友人もなく、家族もなく孤独に町にさまよっていると、大それた幻想を抱く。

孤独ゆえ世界とダイレクトにつながってしまうのだ。

ラスコーリニコフとの違いは思想の裏付けがあるかないかだ。トラヴィスのほうがより感覚派であり、難しい問題である。)

 

こうした拠り所の喪失という問題は米国だけでなく現代における世界的な課題だ。

 

しかしそんなフラストレーションがあっても、 暴力によって他人を傷つけるという行為は絶対にあってはならない。

それはどんな人に対しても適応される普遍の価値観であるべきである。

 

 

そしてそのためにも、一人一人が拠り所を見つけ、お互いに承認しあう世の中を作ることが、第二第三のトラヴィスを産まないために必要なことなのかもしれない。

 

 

 

(日本では大きな幻想を持つ時代は段階的に終わりを迎えた。1945年1969年1992年そして1995年である。現在様々なアプローチで復興を模索しているがおそらく失敗に終わるだろう。)

 

『今更『ワンピース』を12巻まで読んだ人の感想』

 

突然だが、『ワンピース』を読んでみた。

 

今更?

 

逆に読んでなかったの?

 

どういう人生していたら読まないのかわからない。

 

 

まあそうした意見はその通りであるので否定しようがない。

 

私はZ世代生まれであるから、『ワンピ』はもはや生活の一部というほど普及していた。

読んだことがなくたって、ルフィだとかチョッパーだとかのキャラは知っているし、なんなら小学生の時チョッパーのランチョンマットを使っていたくらいだ。

そんな馴染み深くてどうして読んでないんだということだが、意識的に避けていたというよりは、本当に巡り合わせが悪かっただけだ。

 

そして10年ほど、ずっと読みたい、読みたいと思っていたらいつの間にか『ワンピ』は100巻越え。買うにしては金額的にもスペース的にも大きなハードルになってしまった。

 

今回読むきっかけとなったのはこれ。

 

news.denfaminicogamer.jp

 

アプリで読めるならこれを逃すわけにはいくまい。

 

(最近、漫画の大長編化に伴って、最新話まで無料キャンペーンなどを開催してくれる出版社が増えた。とても助かる。)

読む前の印象

 

『ワンピ』と言って思い浮かぶキーワードは海賊、冒険、仲間。

私はそこから『ルパン三世』のような盗賊団ものであると推察した。

仲間と共にこの世の財宝を巡って大航海に出る。そして章のラストにはなんだかんだ理由を付けて宝は手に入らず、次の財宝を求めて新たな旅に出る。

こんなところだろうか。

(ちなみに『ワンピ』を『釣りキチ三平』のような釣り漫画だと思っていた知り合いがいた。)

 

 

とりあえず読んでみた感想

 

面白かった。

 

まずはそれを明言しておこう。

こういう王道少年漫画を読んだのは割と久しぶりで、逆に新鮮に感じる。

展開も軽妙でキャラクターも、特に敵キャラクターは魅力的。

そしてそれぞれの海賊団だけでなく、国家権力側の海軍も関わってきていて、相関図は割と複雑だが、キャラクターの印象が深いので割とスッと頭に入ってきた。

尾田栄一郎のキャラメイク能力の高さを身に沁みて感じさせられる。

 

全体的なノリは少年漫画の雰囲気で、『ドラゴンボール』だとか、『ハンターハンター』と同じように軽快なギャグと、子どもの心をつかんで離さないワクワクな世界観。

確かに子どもの時にこれを読んでいたら夢中になっていただろうなと思う。

 

筋としては思っていたような盗賊団ものではなく、むしろ悪代官物というか時代劇のような印象を受けた。

圧制に苦しむパターンもあれば、ならず者がその街の権力を超えて暴れまわるというものもある。

そしてルフィたちは『7人の侍』のようにその街の悪を仲間と一緒に倒し、悪の犠牲になったキャラクターが仲間になるというのが序盤の展開だ。

そんな時代劇と桃太郎を足したような展開だが、特にお気に入りはキャプテンクロの回。

平穏を求めるマキャベリストのクロと、それぞれでっかい夢を持っていて仲間を大切にするルフィたちのコントラストが非常に印象的だった。

 

ルフィたちの持っている目的は「海賊王」にしろ「世界一の剣豪」にしろ「世界中の海図を作る」にしても途方もない。そして仲間たちは共通して具体的なプランはなくても、それを素朴に信じることができる心の強さを持っている。

そしてルフィが決して正義の味方ではないというところも面白い。

そもそもルフィは海賊だし義賊と言うほど民に奉仕するわけでもない。

アーロン編でもルフィたちは仲間を助けるために戦っても、村人たちを助けるために動くことはあまりなかった。

こうした社会よりも仲間を大切する姿勢は不良漫画的だなと個人的には感じた。

(だからそういう人たちにも受けるのだろう。)

 

世界観は割かしシビアで理不尽が蔓延る世界ではあるが、そんな無邪気な信念を持ったキャラクターが、「現実主義者」の敵を倒していく姿は見ていて痛快で、子どもたちに夢を与えるにはもってこいの漫画であると感じた。

今後の展開予想。

と言ってもまだまだ12巻でこれからどうなるかなど全く見当がつかない。

ただ一番気になるのはシャンクス周りの展開だ。

シャンクスはルフィが幼少期に多大な影響を受け、憧れ、生き様を学んだ男。

父と言うよりは兄のような存在だが、少年漫画においてそうしたキャラクターが再登場する時は主人公が一皮むけるイベントが起こるはずだ。

(『ハンターハンター』のカイトや『からくりサーカス』の辰巳ポジションだとわたしは見た。)

そしてシャンクスを超えた時、本当の意味で海賊王を目指す意味を知るのだろう。

(適当な憶測です。)

(少年漫画では一番好き)

 

とまあこんな感じだが、なんにせよ面白かったのは事実。

がんばって期間中に読み切ってやろうと思う。

 

それでは。

 

 

 

(こんな本がでるのもわかる。)

『無料でできるヴィジュアルノベル(美少女ゲーム)!!『ドキドキ文芸部』だけじゃないよ!!』

 

『ドキドキ文芸部』以降世界的に普及したヴィジュアルノベル。

YouTubeで3000万再生を超えている関連動画もちらほらある。すごい人気ですね。)

 

というわけで今回は国内外産問わず面白いヴィジュアルノベルを、しかも無料でできるものをいくつか紹介しよう。

 

 

そもそもヴィジュアルノベルとは?

 

 

ヴィジュアルノベルとは美少女ゲームのことである。

 

奈須きのこ虚淵玄竜騎士07田中ロミオ丸戸史明などなどさまざまな名ライターを生み出し、現在でもライトノベルの分野や脚本家でもヴィジュアルノベル出身の人がちらほらいる。

日本の現代文化史において外せない存在で、特に00年代においては最も重要なアイデアの源泉でもある。

 

そしてイラストレーターの分野では最も人材を排出したメディアであることは間違いない。

Vtuberのデザインもラノベのイラストもヴィジュアルノベル出身が多い。調べてみましょう。ちなみに直木賞を取った桜庭一樹美少女ゲームに携わってたりするよ。日活にたとえられることもあるけど、おそらく日活よりも出身者が大成してる。)

 

※ヴィジュアルノベルはLeafというアダルトゲームブランドが作り出した和製英語だが、今や国際語として普及している。Wikiには38言語ものページがあり、いわゆる紙芝居のゲームだけでなく、『ときめきメモリアル』のようなシミュレーションゲームからRPG作品までアニメ的な美少女の登場するゲームすべてを指す用語となっている。

 

(最も成功したヴィジュアルノベルである『Fate』。本作も元々はアダルトゲームである。)

 

 

そんなヴィジュアルノベルだがコンシューマーゲームスマホゲームと比べてハードルが高いのも事実。

 

私も最初はFANZAやDLsiteで買うのはすごく抵抗があり、プレイしたくてもプレイできない状況が数年続いていた。

(数年前までは「ふぇぇ…エッチなゲーム買うなんて恥ずかしいよぉぉ」って感じでした。今ではバンバン買ってますけど。)

 

また値段的な障壁も大きい。一度もその手のゲームをプレイしたことない人がいきなり『マブラブ』『マブラブオルタネイティブ』合わせて8000円と言われて購入するのはやはり抵抗がある。

 

(ヴィジュアルノベルならではの手法を取った大傑作。)

 

 

そうするとスマホやsteamでプレイできる無料のものなのであろうが、やはり玉石混合で質の低いものも多い。

 

 

そこで私は無料ながらシナリオやゲームとしてのクオリティの高いものをここで紹介しようと思う。

(基本的にシナリオ重視です。絵やUIのクオリティは微妙なやつが多いかもしれませんがご了承ください。まあタダなんでそこは気にしない方向で。)

 

“Doki Doki Literature Club!”

 

store.steampowered.com

皆さんご存じの『ドキドキ文芸部』。

 

シナリオは短いがよくまとまっていて、絵に関してもクオリティが高い。声はないけれど、これが無料でできるというのは信じられないレベルだ。

 

内容は皆さんご存じの通りメタフィクションである。

第四の壁を破るというのはヴィジュアルノベルでは古典的な手法であり『ドキドキ』の構造も基本的には『臭作』や『君と彼女の恋。』『EVER17』など数多くの作品で行われてきたものを踏襲している。

メタフィクションの構造としてあまり目新しさはないものの、バグゲームとしての手法はヴィジュアルノベルとしては画期的。

プレイ時間も短いため気軽にできる。

そして日本語パッチもある。

初心者にはうってつけの作品だろう。

 

 

(SwitchやPS4にもある。)

 

『NOeSIS-嘘を吐いた記憶の物語-』

 

www.freem.ne.jp

Windows向けのフリーゲーム。声が欲しければスマホ版のやつを買ってみよう。(私は買った)

ちなみにシリーズものだが3以降は有料である。

ヴィジュアルノベルのフリーゲームとしておそらく最大級のボリュームを誇る本作。

作中では哲学や文学、生理学などの用語が引用され衒学的な雰囲気が漂う。

(おそらくケロQ田中ロミオの影響。この作品からその手の作品に入るのが正解ルートかもしれない。)

 

内容は説明しにくい。

セカイ系、自殺、そしてヤンデレというキーワードに心が動くならやってみるといいかもしれない。

印象に残っているのはいつの間にかモブキャラが全員ロボットかゾンビであると気が付くシーンだ。

そうした退廃的でナルシシズムに溢れた雰囲気を味わいたいという人はぜひプレイしてみよう。

 

 

narcissu

store.steampowered.com

ねこねこソフトシナリオライターである片岡ともによる同人作品。

なのだが・・・実はまだ未プレイなので内容を紹介することができない。

声が付いている上にシナリオの評判がいい。無料ヴィジュアルノベルを紹介するという記事でこれを外すわけにはいかないので一応ここで名前を出しておこう。

Steamでできる。私も早くやらねばなるまい。

 

 

 

 

 

 

 

ここからアダルトゲームを扱います。苦手な方はブラウザバック。

 

“Katawa Shojo”

 

www.katawa-shoujo.com

当時世界最大級の匿名掲示板だった4chan。日本のふたばチャンネルを元につくられた掲示板であるが、ハッカー集団アノニマスからQアノンまで独特の文化の源泉、もしくは元凶になっているインターネットの闇である。

 

そしてその4chanの有志が集まってFour Leaf Studios(おそらくLeafとよつばちゃんねるをかけているのだろう)を設立。

そして作られたエロゲーが”Katawa”だ。

 

かなり攻めた内容で、ヒロインが全員障碍者である。

 

(コンセプトアート)

 

あらすじはそうしたヒロインたちと主人公(心臓病)がお互いトラウマを乗り越えていくというものであるが、ヴィジュアルノベルのお約束でめちゃくちゃ重いルートがあったりする。

シナリオもCGのクオリティもかなり高く、なんとアニメーションまでついている。無料ゲームの中でも破格の品質だ。

(ちなみにこのゲームのイラストを担当しているraemzはいま『安達としまむら』のイラストを担当するなど、日本でも活躍している。)

日本語バージョンもあるのでプレイのハードルは低い。ぜひやってみよう。

(シナリオのクオリティは高いけど、ヴィジュアルノベル的と言うよりは映画やドラマっぽい。)

 

(このイラストの人。割と売れっ子らしい)

 

アリスソフトアーカイブ

アリスソフトとは30年以上の歴史がある老舗のアダルトゲームメーカー。

アダルトゲーム界隈屈指のゲーム性、そして独特の世界間で最近でもプレイヤーに指示され続けている。

そしてアリスソフトは非常に良心的なブランドで、1996年より前に発売したゲームのデータを公式が無料で配布しているのだ。

retropc.net

kichikuou.github.io

(有志が作った「鬼畜王on Web」はクローム系のブラウザでアリスソフトアーカイブスの作品が動作するツールである。Windows10だと音が出なかったりするのでこっちでやった方がいい。ちなみにこれを使えばWindowsでなくても起動する。スマホでもできるよ)

 

いろいろなゲームがあるが、おすすめなのは闘神都市シリーズとランスシリーズだ。

 

 

闘神都市Ⅱ』

 

 

ヴィジュアルノベルでは珍しいRPG作品である。

そして1994年につくられたということを考えるとグラフィックが非常によくできている。

ゲームシステムは難しすぎず、簡単すぎずといったところ。

そしてシナリオは文句なしに面白い。

ただ、闘神都市の設定は過激なので苦手な人は注意が必要かもしれない。

神大会という天下一武道会のようなものに出場するのだが、ルールがやはりアダルトゲーム。勝利した場合トーナメントで倒した相手、もしくはそのパートナーを好きにできるというルールなのだ。

また、ダンジョン内で出くわす女の子モンスターを奴隷として売り飛ばすことで金銭的に有利に進めることが可能になる。

しかしこれにも帳尻合わせのような要素があり、このような望まない行為を強要した場合悪事ポイントと言うものが貯まる。

これが貯まりすぎると終盤詰む仕様なのでよく考えてプレイしてみよう。

 

 

3DSでリメイクしている。)

 

鬼畜王ランス

 

 

アリスソフトどころか全アダルトゲームの中でも最高傑作との呼び声も高い本作。

アリスソフト得意の地域制圧型シミュレーションというジャンルで、ひょんなことから王になった主人公が軍隊を用いてほかの国々を蹂躙しその国々の女の子をこますという内容だ。(『信長の野望』とアドベンチャーゲームを足した感じ)

 

本作が支持される理由としてあげられるのはゲーム部分の完成度がずば抜けているところだ。

ボリュームも満点、そして自由度も高いためやり込みがいがある。

難易度はかなり高いがシステムはシンプルなのですぐに覚えることができるだろう。

 

そしてあまり注目されていないが、シナリオの出来も全アダルトゲームの中でもトップクラスである。

このゲームの目的は世界征服であり、人間界、そして魔物界を制圧することであるが、それだけでは終わらない。

世界を制圧した後に明らかになる世界の謎、そして理不尽なまでに強力な敵。

00年代のセカイ系やアダルトゲームの主な主題として『デビルマン』的な終末と『ビューティフルドリーマー』的なメタフィクションというものがあるだろうが、それを統合した最初期のシナリオであり、他を追随させない圧倒的な世界観がここにある。

これをやらずにヴィジュアルノベルは語れない。ぜひやってみよう。

(ただ『鬼畜王』はランスシリーズの作品なので、ランス1~4.2までのキャラクターが登場する。そちらもアーカイブスにあるのでぜひやってみよう。)

 

 

 

“Everlasting Summer”

store.steampowered.com

 

最後に紹介するのはロシア発の大作ヴィジュアルノベル。

本作の成り立ちは先ほどの”Katawa”と似ていて、ロシアのふたばちゃんねるである「ドヴァッチャン」をルーツとした、Sovietgameというブランドから始まった。

そのためヒロインたちはインターネットミームを元ネタにしているらしい。(日本で言うとノマネコややる夫のようなキャラクター)

 

本作は残念ながら日本語バージョンはない。ただスマホアプリとしてダウンロードできるので、英語が少しでもできるひとはぜひプレイして欲しい。

英語の勉強にもなるのでおすすめだ。(思ったよりも読めるよ。)

 

内容はしがない半ひきこもりの主人公セミョーンが久しぶりに町に出てバスに乗ったところ、80年代のピオネール(ソビエトボーイスカウト)のキャンプに迷いこむというもの。

そこでソビエト人の美少女と触れ合いながら、現代へ帰ることを模索する。

 


www.youtube.com

(ご覧の通りCGのクオリティは低いです。ただそれを差し引いても、上回るシナリオがあります。なんとGoogleplayでは100万以上ダウンロードされてるんですよコレ。)

 

主人公の独白はロシア文学のように鬱屈としていて、非常に哲学的だ。

そしてヒロインたちもドストエフスキーに出てくるような激情を持て余していたりして気が抜けない。ヒロイン同士で殴り合いのけんかをしたりするのはやはりロシア産ならではである。

(全体的な雰囲気としては『CROSS†CHANNEL』に似ている。海外のヴィジュアルノベルでは最も00年代のオタク文化の雰囲気に近い作品だ。)

 

本作の楽しみ方はやはりソビエト時代の生活や夢をノスタルジックに鑑賞するというものだろう。本作をやればソビエトの少年たちがどんな風に生活し、どんなものに憧れていたのかがわかるはずだ。

 

(ウリヤナちゃん。元ネタはソ連ちゃんというミーム。彼女の名前はレーニンにちなんでいるとか。)

 

印象に残っているエピソードとしてヒロインと二人でこっそりビデオテープを見るというものがあった。それはハリウッド映画のテープで、もちろん当局には禁止されていたものである。監視社会のなかで持つ憧れ。日本人ではなかなか書けないシナリオである。

(“Everlasting Summer”はMODが非常に充実しています。中でも面白いのはサマンサ・スミスがピオネールのキャンプに来るというもの。サマンサ・スミスとはアメリカ人でソ連との友好をかけ持つ親善大使の少女だったが、謎の飛行機事故で死んだ人物。ただ途中からはロシア語しかないから結末をしらない・・・)

 

 

(ちなみに緑色の髪の女の子の名前はミク。おばあちゃんが日本人らしい。・・・なんか見たことのあるかもしれないが、勘違いである。)

 

 

とこんな感じでどうだろうか。もちろんほかにもいろいろあるだろうし、ポルノ描写重視であればほかに紹介すべき作品も沢山あるだろう。

(『くろふぁん2Ghz「真・ルセリナ日記」』なんかとかね。現在アニメをやっている『うたわれるもの』もシナリオだけなら無料。スマホアプリで読めます。ただ『うたわれ』はゲームも肝なのではずしました。)

clockup.net

 

今回はシナリオやゲームシステムの出来が良いものを厳選して選んでみた。

このような低いハードルからヴィジュアルノベル、アダルトゲームに触れてくれると嬉しい。

 

なぜヴィジュアルノベルなのか

 

私も昔はアダルトゲームやエロゲー、ギャルゲーと言うとただのポルノだろうと思い込んでいて、かなり偏見の目で見ていた所がある。

しかしこうした無料の作品を入口として実際にアダルトゲームに触れてみると、あまりのシナリオの出来に舌を巻くことになった。

あらゆるエンターテインメントのメディアでも最も凝ったシナリオをやるジャンルは間違いなくアダルトゲームであると断言してもいいくらいだ。

 

なぜここまで上質な作品が多いのか。規制が少ないから、自由度が高いから、少人数で制作するからなどいろいろな意見があるだろうが、私は尺が長いのにも関わらず売り切りであるというところにあると考えている。

アダルトゲームはフルプライスであれば大体小説6~10冊分以上の量である。そしてこれほどの量を完結した形で提供できるメディアはほとんどない。

例えば漫画や小説。それらは長く続くこともあるが、一冊ごとの売り上げで続くかどうかが決まるので、展開に制限がかかる。あまり出し惜しみしていると打ち切られてしまうからだ。

連載型の作品は常に面白さが求められ、また前半部分から作成しなければならないので、つじつま合わせが難しいというデメリットもある。

 

そして長さ的にはヴィジュアルノベルに比肩し、なおかつ終わりが決まっているのはドラマシリーズであるが、大きな事業になるため実験的な手法や、よい意味だったとしても奇をてらったやり方は難しい。

そしてドラマもやはり視聴率や継続率を気にしなければならないので展開に制限がかかるだろう。

 

しかしアダルトゲーム、ヴィジュアルノベルは違う。

 

普通のゲームよりもシナリオ重視ながら、ゲーム内での区切りは緩やかであり、プレイヤーは自由なところで区切ることができる。

そして最初から完結したものが原則として手元にあるので最後までプレイしてから作品を評価する文化が根付いている。

このようなプレイスタイルがアダルトゲーム、ヴィジュアルノベルのシナリオを凝ったものにする土壌となったのではないかと私は考えている。

(また分岐するマルチエンディングのシステムもシナリオを凝ったものにする要因になってるでしょう。)

 

面白いシナリオを体験したいのならぜひこの世界に入ってるべきだ。

 

映画やドラマ、小説、漫画など様々なジャンルに触れ愛して来た人ほど、ヴィジュアルノベルは新鮮でそして魅力的なジャンルであるということが理解できるだろう。

 

一人でも多くのひとがヴィジュアルノベルに触れることを祈って。

 

それでは。