実録!あるZ世代のお金の使い方 Z世代の代表はどんな趣味をもっているの?
(こんにちは!Z世代の代表です。もうすっかり秋ですね。
9月も終わって、気候も丁度いいといったところ。着かぬ間にももうとうとしてしまうくらいのんびりとした陽気。
そんな朗らかなお天気のなか、わたしは電車の中のモニターで、ある情報を目にしました。
ソース元はとはもしかしたら違うかもしれないですが、こんな感じの内容。わたしが属するZ世代は推し活に結構お金を消費しているってお話。
マイナビ様のこの記事によると
「18歳~24歳では、4割以上が毎月3万円以上を推し活に使っているという結果になりました。中高生では5,000円以下が過半数ですが、10,000円以上も26%と大きな割合を占めています。お小遣いやバイト代の相場などを考えると、毎月費やすのにはかなり大きい金額ではないでしょうか。」
だそうです。
これにはZ世代のわたしもびっくり。わたしにはアイドルだとか、Vtuberだとかの推しは特にいませんし、ソシャゲもあんまりやっていません。
だからまわりのみんながここまでお金をつぎ込んでいるということにびっくりしてしまいました。
「なんでそんなことにお金を使うんだろう?」「もったいなくね?」とも一瞬思いましたが、人の振り見て我が振り直せと言うじゃないですか。
ということでわたしが生活費以外にどんなことにお金を使っているかちょっと見ていきましょう。
まずは月に数回いくプールとスポーツジム。
身体がなまるのはいやなので、ちょこちょこ訪れてがっつり運動します。
大体月に2000円かからないくらい。
ジムとプールがセットになっている公共機関はコスパ最高。
Amazonの履歴をチェックしてみます。
まずは軽めのところから行くと、こんなもんを買っています。
ギターの弦
そんな本格的にやっているってわけでもないのですが、なんの楽器も弾けないというのは悔しいので、独学でちょくちょく弾いています。歴は1年未満のペーペー。
人前で弾けるレベルではないです。でも友人が家に訪れたらどや顔で弾きます。オープンコードじゃかじゃかスタイル万歳。パワーコード様には頭が上がりません。
さてさて本番
サブスクを確認すると、アマプラ、U‐NEXT、kindle unlimited、Spotify
ちょくちょく乗り換える人なんで、固定はアマプラSpotifyだけですかね。
月平均だと、大体4000円いかないくらいかな。
おすすめ映画はこんな感じ。
最近ゴダールが亡くなってしまったのは悔やまれます。
漫画
昨今は空前の漫画ブーム。
何千万部何億部といった勢いで、爆発的なヒットをかます名作漫画が数多く発行されており、もちろん時代の流れに敏感なわたしも漫画大好きです。
大体月に1000円分くらい、中古なら4冊、新品なら2冊分くらいですかね。
昔はもっと買ってましたが、最近はこんなもんです。
ということでZ世代の代表が選ぶ今年読んだ漫画3選です。
『ワンピース』
「無料期間で読みました。そのため主旨とは外れてしまうのですけれど、やっぱり面白かったので入れました。
詳しくはこちらの記事で。
一応40巻分以上は読みました。はやく続きも読まなきゃ。」
『オクターブ』
「夢やぶれた元アイドルと、売れないミュージシャンの百合漫画です。主人公の雪乃は田舎生まれで、芸能界の中心である東京に憧れて、上京するも挫折。未練を抱えたまま零細芸能事務所で働いています。対して節子さんは年上のミュージシャン。そして二人の関係は、コインランドリーから始まり、肉体関係を持ちます。『安達としまむら』や『やがて君になる』のような甘酸っぱい青春ものの百合もいいですが、もう少し年齢を上げた大人の関係から始まる百合もいいですね。」
『ヤマタイカ』
「星野之宣を知っているカナ?
(中略)
最近の若いサブカル趣味の子たちは伊藤潤二だとか、諸星大二郎だとかを取り上げるわりに彼についての話しているのを聞いたことがないのはなぜなのだろう。特に諸星大二郎と星野之宣はニコイチセットって感じだから不思議でならない。(笑)
『ヤマタイカ』はそんな彼の代表的な作品で、読んでみるとこれまた星野だなあ~となる。星野節満開、心も満快。日本神話を背景とした濃厚なバックグラウンドはまるで豚骨ラーメンのようで、そんなこってりしたスープをズズッ・・・とすすると、ピリッっと聞いてくる現代社会への風刺。激辛ラーメンみたいな無節操さはなくて、程よいピリ辛の香辛料を感じる。
(中略)
小生のような通はこの作品をただこの漫画だけじゃなくて、『古事記』や『日本書紀』なんかと一緒に読んでみたりする。
ふむふむ。これまたよく考えられた作品ですよこれは。だけど昨今の作品にあるような、ダレモガワカル作品でなくて、ナショナリズムとアナーキズムが渾然一体となった世界観は珍味を味わえる小生には心地よいのだけど、なかなか厳しいのカナ…
(中略)
でも少し言わせてもらうと、SF大賞をとっているけれど、SFとしては疑問に残るカナ(笑)これに限らずSFでもないのにSF名乗る作品が増えすぎていると思うのですよ。ガンダムSF論争とかを見ても思うのですが、科学的考証がしっかりとされていないのにも関わらずどうしてSFを名乗ろうというのでしょうか。設定の細部をオカルトに頼っているならそれはもうSFではありません。それは潔くファンタジーと名乗るべきなのですが、どうしてそんな基本的なこともわからないのでしょうか。(以下割愛)」
(好きなSF作品は『うる星やつら』。本音では科学ぽい作品はSFだと思ってます。)
と言った感じですね。流行りの漫画からちょっとニッチな漫画まで幅広く読もうと心掛けています。
本
わたしの消費活動の多くを占めている本。
kindle unlimitedにも契約していたり、青空文庫も結構活用しているのですが、紙の本もめちゃくちゃ買っています。
大体月に3000円くらいでしょうか。中古新品合わせて10冊程度は買っています。
最近買った本のおすすめ
『友達をやめた二人』
「タイトルに惹かれました。児童文学を読むのはとっても久しぶりでしたが、大人が読んでもしっかり面白かったです。友達と親友の線引き。そういうことが気になってくる小学5年生の子たちのお話ですが、そういった人間関係の線引きって大人になってからも気になることですよね。」
『奥の細道』
「情報化社会、情報過多の時代。時代はファスト娯楽です。Y世代のみなさん。YouTubeショートにしろtiktokにしろもう長すぎるんです。だからみんな5秒くらいでスクロールするんです。我々は1分もかかる娯楽に耐えられません。でいま最先端なのはもちろん俳句。17文字って何分の一Twitterだかわからないけれど、最強のファスト娯楽。最先端すぎてまだビジネス視点を持った老人たちは気が付いていないですけれど、そのうち『俳句がZ世代に大流行のわけ』だとか『Z世代中心に話題の俳句。トレンドを掴んだ5つの理由』とかいう記事がきっと出てきますよ。知らんけど」
『図説 金枝篇』
「みなさんご存じの通り、J・フレーザーによるネムの金枝と王殺しについての本ですね。世界各国の民話や伝説、神話を収集し、その共通性を探るという内容で、作中に登場する共感呪術、類感呪術だとかの用語が我々を困惑させます。しかししっかりと読み解くと、その後発展した文化人類学への入り口にもなりますし、単純に大量に収集された各国の神話のアーカイブとしても非常に価値のある本です。」
『堤中納言物語』
「平安末期から、鎌倉初期に書かれた説話集。中でも『虫愛ずる姫君』はとても有名です。10篇からなっていますが、悲しい女性の運命のお話から、恋する男の御まぬけなお話まで、バラエティー豊かな人間模様が非常に魅力的でした。」
『パサージュ論』
「『パサージュ論』はベンヤミンによるパリのパサージュに対する論考の断章を彼の死後に編纂し、出版したものである。邦題では論とついているが、原題はWerk、つまりworkである。『パサージュ論』を完全に理解するということは不可能であるが、読むにあたって前提知識があったほうが分かりやすいだろう。
というわけでここではベンヤミンの方法序説について簡単に解説する。
『ドイツ悲劇の根源』にあるように[1]ベンヤミンは哲学者の使命は、科学者と芸術家の中間にあると言っている。科学者のように唯物論的であるが、その唯物論的な世界観の上に神秘主義的な解釈をすることが、彼の独特な方法論なのである。世界はモナドのようなものであると想定し事物はそれぞれ、独立して存在していると考える。しかし、人間の認識とはその独立して存在している事物同士を線でつなぎ、星座のような構成をすることであるとベンヤミンは考える。すなわち彼に言わせれば、世界は断片の集まりであり、それをモザイクのように組み立てることが我々の認識なのである。彼は言語、政治、批評、メディア。歴史など様々なジャンルを取り扱ったが、その横断的な見識の根源には神学、そして唯物論がある。その矛盾した二つを止揚するものこそがアレゴリカーの視点なのだ。そしてそのまなざしでパリのパサージュに何を見たのか。『パサージュ論』には現代社会のみならず人類史において最もラジカルなものが数多く多く含まれている。」
とこんな感じですね。ちょっと前までではミステリーとかライトノベルとかも読んでました♪
さてさてこれで最後です。自分の購入履歴を見て、流石に青ざめました。気が付かないうちにこんなに買ってたとは・・・
そしてそれはこちら。
美少女ゲームです。
まずDMMとDLサイトの購入履歴とか、こまめにつけているプレイ履歴、棚の奥底にしまってある箱の数を数えて驚愕。
なんと70本以上あるではないか。
まあ基本セールで買ったり、中古のを買ったりするんですけれど、想像より多すぎてびっくりしました。だってまだ美少女ゲーム歴2年半とかですよ。
大体月換算で割ってみると大体5000円くらい?まあサブスクでやった期間とかあるし、ワンコインで買ったやつとかもあるから一概には言えないですがちょっと予想外に金かけてました。しばらく買うのやめます。
というわけでわたしが一番お金を溶かしたジャンル。
最近やった作品のおすすめ。
『MOON.』
(大嘘。言っていいウソと駄目なウソがあると思います。)
「あのKeyの麻枝准、久弥直樹、樋上いたるなどのスタッフが作った作品。「FARGO」と呼ばれる宗教団体に母親を殺された主人公郁美は、復讐心を抱いて教団に潜入するというお話。「FARGO」はタイトルから連想される教団というよりは、サイエントロジーやオウムに近く、オカルトチックな自己啓発セミナーといった感じ。凌辱シーンや過激なシーンが多いので、麻枝准をファンにはすこしきついかもしれないです。しかし失われた母や幼少期の想い出というテーマに関しては、『ONE』や『Kanon』よりうまく決着がついていてよい作品です。女主人公なのもグッドですね」
『Musicus』
「瀬戸口廉也が美少女ゲームに帰ってきた。Overdriveの最終作にして、クラファンで億を集めたすんごい作品。内容は音楽というのを軸にそれぞれことなる物語が紡ぎだされます。学生時代にエンジョイしながら音楽に触れるルート、未来を見ずに今を楽しもうという刹那的な享楽主義的なルート、商業的な成功を収めるも自身のやりたいこととズレを感じるというルート、親のすねをかじりながら、ひもとして売れないミュージシャンを続けるルート。話としては成功するルート、売れないミュージシャンルートの出来が素晴らしいのですが、その他のルートの在り方も含めて俯瞰してみると、音楽と人とのかかわりあいの七色が重厚なハーモニーとなって浮かび上がってきます。私は前作の『キラ☆キラ』よりこっちのほうが好きですね。」
『和香様の座する世界』
「平成末期、元号が変わる寸前に発売されたいろいろな示唆に富んだ作品。基本的には廃神社にて、忘れ去られた神様である和香さまたちのドタバタコメディなのですが、話を進めるにつれて、記紀神話に裏づけされたお話であるということが明らかになっていきます。この作品さえやれば神代のことはだいたい抑えられます。作品内にちりばめられたアイロニーや神話の再解釈、いろいろとみるところの多い作品です。そして最後に和香さまの正体が明かされることで、なぜこの作品を当時作ったのかということが明らかになります。日本と言う国が日本たる根拠はいかなところにあるのか。そんなことをゲームで学べるなんて素敵な時代です。」
とまあこんなところですね。
でも残念です。いい作品が多いのにしばらく買うの自粛しなくちゃならないなんて。
ん?瀬戸口さんの新作発売されてる!
田中ロミオの新作発売されてる!
買っちゃいましたよ。
まあこれでしばらくは・・・
瀬戸口さんの新作今度はアニプレ系のブランドで発売だと!!!!
とまあこんな感じでした。
大体月に15000円くらいは趣味に使ってるのかな。
そういや映画見に行ったりすることもあるのでプラス2000円くらいです。というかここで書かれていないものもあるのできっともっとかかってます。
いかかでしたか。
あるZ世代は月に1万以上趣味に使っているということがわかりました。情報が多様化するなか、デジタルネイティブのZ世代。こうやって見てみるとわたしの消費はゲームのようにデジタルデータへのものが一番多くなっていますね。
しかしながらコスパを重視して、無料で楽しめるものから、フィジカルで欲しいものまでまんべんなく消費しているので意外にもデジタル一辺倒というわけではありませんでした。
みなさまの参考になれば幸いです。
それでは Z世代の代表でした。)
[1] 「経験的世界が自動的に理念の世界に入り込んでいくような、そのような理念の世界を構築記述するための修練が、哲学者の課題であるとすれば、哲学者は学者と芸術家の中間に位する高い存在にあることになる。芸術家は理念の世界の小さな像を描くのであるが、これを一つの比喩として描くからこそ、あらゆる時点における究極の像を描くことになるのである。学者は世界を内側から概念として分割することによって、理念の領域における世界の拡散を容易ならしめる。単なる経験論の払拭を志す点で哲学者と学者は共通点を有し、表現という課題が芸術家と哲学者を結びつける。」(ヴァルター・ベンヤミン著 川村二郎訳(1975)『ドイツ悲劇の根源』法政大学出版より)